故郷の山で20年ぶりのクワガタ採り

7月末のこと。2年ぶりに実家へ帰り、20年ぶりに小学生の頃通った山へクワガタを探しに行ってきました。
(先日放送された『情熱大陸』でもこの時の様子がちらっと映ってましたね)

沖縄に移ってしまったので、本土のクワガタムシをこの機会に少しでも撮影しておこうと思って。あと、少年時代に遊んだ山がどう変わってしまったのかを見ておきたかったという気持ちもありました。

▲ヒラタクワガタ。長崎では昔からごくごく普通に見られる種。関東では少ないので懐かしかったです(沖縄でも亜種のオキナワヒラタクワガタが見られますがアゴの形状が違うのでかなり雰囲気が異なります)。

スケジュールの都合で昼間に小一時間しか確保できませんでしたが、そんなわずかな時間でもヒラタクワガタ、コクワガタ、ネブトクワガタ、そして多数のノコギリクワガタを観察することができました。
山が一部切り開かれて大きな道路ができたりと変化もありましたが、クワガタたちは健在でした。

▲小学生時代はたった一度しかお目にかかれなかった激レア(この山では)のネブトクワガタも複数発見。…もしかして環境が変わって増えてきている?


▲ヨツボシケシキスイ。子どもの頃はその小ささゆえ気にも留めなかった『樹液の雑魚』ですが、今になって観るととても魅力的な甲虫です。

特に感動したのが、20年前にシーズンのたび大物を連発していた秘密の『ご神木』にやはりノコギリクワガタの大歯型(大アゴが水牛のツノみたいにギュイーン!!ってなってるやつね)が2匹もへばりついていたこと!

▲御神木の御利益は未だに健在。

御神木の樹種はタブ。当時、地元の子どもたちの間では「クワガタやカブトムシの来る木=クヌギかクリ」という認識だったため、タブの木はほとんどスルーされていました。なので樹液の出ているタブを把握していると成果は倍。
たったそれだけの知識でクワガタ名人扱いだったんだから小学生時代ってのはちょろいよね。足速いだけでモテるし。
しかし成長の遅いタブといえど、20年も経つと見違えるほど大きくなるもの。昔は幹を蹴っ飛ばせばてっぺんまで揺れてクワガタがバラバラ落ちてきたものだけど、太く高くなっていてビクともせず1匹捕まえるのにも四苦八苦。…お互いデカくなったなあ!!

▲同行していた情熱大陸のディレクターさん(というよりその息子さん)にノコギリとコクワを1匹ずつプレゼント。大切に飼ってくれているそうです。これをきっかけに、いつか自分で捕まえに行っちゃうくらいクワガタが好きになってくれると嬉しいな。

子どもの頃の遊び相手だったクワガタ。その子孫たちが同じ山の同じ木で命を繋いでいる様を見るのは感慨深いものがありました。
でもきっと久々に会った両親は「お前もクワガタに負けてないでさっさと子孫残せや…」とか思ってんだろうなあー。
…かたじけねぇ!!でももうちょっとだけ待って!

1 個のコメント

  • クワガタは
    あまり飛ばないのでしょうか?
    飛ぶ所を見たことが
    ありません(・∀・)

    あっ!
    喰ったらヤバい生き物
    読ませて頂きました!(◜௰◝)
    ヤバい生き物と同じくらい
    平坂さんもやばい人だと
    思いました!笑
    読んでいて楽しい本でした( ^ω^ )
    ありがとうございました^ ^

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