一年半ぶりくらいにウツボを食べました。
が、どうもにおいが気になる…。
ついに今年も夏に片足を突っ込んでしまったなという思いです。
そうなんです。隠れた美味として知られるウツボですが、手放しにどの個体も美味いと言えるのは冬季のみ。
沖の根で採れたものは夏でも美味いと聞きますが、まだ試したことはありません。本当だろうか。
▲本土で採れるウツボ。冬の間は美味いんだが…。
暖かくなるにつれて一部の個体は独特の磯臭さ(ケミカルなにおい、と表現されることも多いですが、まさにその通り。あまり他の魚に類を見ない臭気です。)が出てしまい、味が落ちます。
似たような傾向にある魚としてはコブダイやイスズミが挙げられますが、ウツボの場合はかなり顕著です。
▲沖縄では煮付けにされることが多いウツボですが、個人的には腹身の天ぷらや唐揚げが好き。これは高知のお店で食べたもの。
ウツボを食べる地域といえば房総、和歌山、高知あたりが有名。そういった地域では「ウツボは冬の食べ物」というのは常識のようです。
沖縄にもウツボ食の文化がありますが、市場に並ぶのはやはり冬季のみ。
夏場は値がつかないため、潜水漁の海人も見つけても手を出さないそうです。
▲12月初旬に沖縄本島で採ったアセウツボ。それでも食べるにはまだ早かった……。
12月に沖縄でアセウツボを釣って食べてみたことがありますが、正直に言って完食するのがツラい味でした。
脂は乗りまくりでブリブリとしたラード状の層が肉と皮の間にできるほどなのですが、その脂がなんともCHEMICAL……。
胃と鼻腔に対して重い!!
▲アセウツボカレー。カレーにしてもにおいが気になるって相当だよなぁ。
▲焼きアセウツボ。脂の層が見える。
魚市場で聞いてみたところ、市場に並ぶのはやはりちょっと沖合で採れた大型のもの(ドクウツボorニセゴイシウツボあたり)で、陸釣りで釣れるようなものを食べるならそれこそ1~3月あたりに狙いを絞った方がいいのではないか、とのこと。
でも一方で南西諸島のウツボは年中いけるよ!美味い不味いは季節差ではなく個体差!と言う声も。
うーん、ともかく確実に美味いウツボを食べたいなら冬まで待って本土のウツボを釣りに行くのが確実かな。
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