小笠原でシュノーケリングついでに泳ぎ釣りをしてきました。
昔から沖縄でも長崎でも、海水浴となれば我慢しきれず釣り針と糸、それからオモリを海パンに忍ばせていたものです。
▲小笠原ではアカバと呼ばれるアカハタ。かなり数が多く、岩場でエサを垂らしてよそ見しているといつのまにか食いついていたりする。
泳ぎ釣りに必要なものは基本的にそれらとエサくらいのもので、そもそも大型魚を狙うことはないので魚突きなどに比べてかなり手軽に楽しめます。
というか、針をつけずに釣り糸へ直接エサを結んで魚を呼び集めるだけでも十分に愉快。針を外す手間もいらないし。
ペットボトルなどを糸巻きにしておけばより深いところの魚にもアプローチできるし、テトラ竿にジャンク品のリールをつければ操作性も上がります。そこまでガチンコでやることもないとは思うけど…。
※追記:Amazonにいいのあったわ…。小笠原でも売られてました。
▲こんなに立派なブダイが泳ぎながらサクッと釣れるのを見て驚いた。さすが小笠原。
▲ノコギリダイ。ヒレの棘が鋭いので針を外す際は要注意。
エサは魚肉ソーセージが使われることが多いですが、あまりお勧めできません。小魚がついばんだだけでポロリと針から脱落してしまい、せわしなくエサをつけ直す羽目になるからです。釣り用語で「ハリ持ちが悪い」ってやつですね。
同じ練り物ならばカマボコやはんぺんの細切れの方がいいです。
ちょっと値が張るのがネックですが、イカそうめんもグッド。普通に魚釣り用の練りエサでもいいよ。
▲同じく小笠原で頻出するハタの一種、カンモンハタ(違ったらごめん)。沖縄で言うイシミーバイ。
小笠原ではサンマを使用。丸のまま2匹持ち込み、水中でモミモミしていると小魚が沁み出すニオイにつられて後ろをついてくる。
間近で観察したい魚を見つけたら、サンマの身をちぎって針(今回は仕掛け作りがめんどくさかったのでジグヘッドというオモリつきの釣り針を使用)に刺して目の前に垂らしてやる。するとパクンと食いつく…とはなかなか行かないんだなあ。
なぜかエサのついた針じゃなくてオモリばっかりついばんだり、狙っていない小魚が群がって横取りして行ったりね。今回はヤマブキベラくんがそのお邪魔ポジションでした。綺麗なんだけどね、何回も何回も釣れてくれちゃっても困るし、サンマひったくりまくるし…。
▲2匹でエサを奪い合うヤマブキベラ。数が多すぎてありがたみは薄いけれど、やはりハッとする鮮やかさ。
コツとしては毛針やウィリー、魚皮サビキやフェザージグなどケバケバした疑似餌がついた針を使うこと。疑似餌がついているとエサが外れてもある程度は食いついてくれて長く遊べます。
あと、意外と海中には強い流れがあるので重めのオモリ(5号とか)を使うこと。
気をつける点はとにもかくにも採集禁止エリアでないかを事前に確認すること。
今回の小笠原もその最たるものでしたが、観光地のビーチや国立公園エリアなどでは釣りや魚突き、潮干狩りなどを禁止することでそこに暮らす生物が保護されている場合が多いのです。
後から知って気まずい思いをしないためにも要チェック。
▲あと、言うまでもないかもしれないけど危険生物には注意。うっかり水中でミノカサゴやオコゼなんか釣っちゃうとなにかと面倒だぞ。
泳ぎ釣りは食べるために大型の魚を狙うのにはあまり適しません(場所が小笠原とか八重山とかなら話は別だけど)。あくまで観察目的か、あるいは打ち込み釣りのエサ集めには有効です。目視しながらちょうどいいサイズの魚を狙い撃ちで獲れるので。
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