年の瀬ですね。
昨年の今頃は何をしてたかなと思い返すと、年末年始にかけてタイのカオレムダムへ小魚採りに行っていました。
▲カオレムダムの水上家屋集落。なかなか素敵な景色でしょう?
カオレムは水上家屋の密集地帯。宿も空いた水上を家屋を借りての生活。
好きなだけ寝て、好きな時に起きて好きなだけ魚を採って遊ぶ。
友人の男性Iさんと二人旅でしたが、延々とタイ料理食べて魚採って寝て魚採る健全トリップ。
タイに行くというとすぐに夜遊び目的と決めつける人多いけどやめてくれ。わざわざ海外まで行ってそんなもったいないことしないっす。その辺に日本じゃ見られない魚や虫がいっぱいいるのに。
特に『珍しい!!』というような種が見られたわけではありませんが、それでも十分すぎるほど楽しいのが海外の良さですね。
ありふれた普通種だろうが当然ながら日本では観賞魚店でしか見られないものばかり。宿の足元でも、その辺の桟橋でも、網をチャポッと浸せば宝物が飛び込んでくる。贅沢です。現地の人たちからは笑われますけどね。
▲マーブルゴビーとかマレーゴビーとかサンドゴビーとかバンブーフィッシュとか色々な名で呼ばれるカワアナゴ科の魚。タイでは『プラーブー(発音はほぼ“パブー”)』と呼ばれる。
▲雷魚の一種、ストライプドスネークヘッドの幼魚。現地では『プラーチョン(パチョーン)』
▲グラスフィッシュ
▲Iさんがタナゴ仕掛けで釣ってくれたコイ科の小魚。細い方は日本では金線ラスボラの名で流通する。ひし形の方はスマトラに似ているけど少し模様が違う。持って帰って飼いたいくらいかわいかった。
▲淡水性の小型のカニもたくさん。どういうライフサイクルなんだろう。純淡水で再生産してそうだが。
▲コガムシそっくりのガムシ。大型のガムシとゲンゴロウは東南アジアへ行こうがアメリカ大陸へ行こうが、おおよその姿はよく似ている。
そしていちばん驚いた獲物がこれ。
何日目だったかな?朝早くにガサガサをやっていると、水面で何かがモタモタろもがいている。
▲溺れていたチェリフェルネブトクワガタ
掬い上げるとまさかのクワガタ!帰国後に調べたところ、チェリフェルネブトクワガタという種らしい。しかもこの子はチェリフェルネブトにしてはかなり立派な個体だったようだ。たしかに最初見つけた瞬間は小型のドルクス属だと思ったもんね。
しかしなぜ水面に…。水生昆虫探しててクワガタ掬ったのはさすがに初めてだ…。
▲かっこいいねぇキミねぇ!
不思議なのはそのポイントは湖上に突き出た桟橋の脇で、周囲に林も街灯もないこと。止水なので木から振り落とされた個体が流れてきたとも考えにくい。
いやー、やっぱり野外に出てると不思議なことって起こるよね。これだから楽しい。
ちなみに採った魚やクワガタはリリースしてきました。ぜひまた見に行きたいですね。