先日アオスミヤキという魚を釣って食べた際の話を書きましたが、調理した個体が抱卵したメスでその卵を食べたことについては書き漏らしていました。
なので今回はその話を。
▲アオスミヤキ。小型の方は某博物館へ寄贈。大型の個体を調理。成熟したメスだったんですなあ。
▲太平洋産のアオスミヤキを調理するのは史上初かも…。と思うと少し緊張。
▲なので今回は居酒屋に持ち込み、ご主人に包丁を握ってもらうことに。僕は撮影および観察に集中。
内臓を取り去るために腹を開いた途端、白い房が覗く。卵巣だ。
「どうする?」と聞かれ「食う。」と即答。バター焼きに。
▲立派に発達した卵巣持ちだった。ありがたくいただきます。…てことは夏〜秋が繁殖期なのか?
▲アオスミヤキの卵のバター焼き
味は良し。深場の魚だからといって特にくどいとかえぐいといったことはない。
味わいも粒の大きさもスケソウダラの卵巣つまりタラコによく似ている。
身も卵も割と素直な美味さです。特徴がないともいう。
同行者にも勧めましたが、みなさんは同日に釣ったナンヨウキンメに夢中でした。
まあしょうがない。味の優劣だけで言えばキンメ系にはかないません。
でも魚としての総合点ではアオスミヤキくんの方が上だと個人的には思っております。
…見た目が好きってのがデカいだけなんだけども。
▲ナンヨウキンメのあら汁。みんなはこっちに夢中でした。