沖縄県で拡散しつつある外来クモ、『ハイイロゴケグモ』についての観察記事をデイリーポータルZへ寄稿しました。
今月、沖縄市の公園で確認されてから急に話題に上るようになりましたが、実際には少なくとも数年前から主に中北部、港湾が多いエリアでは散発的に確認されていました。
▲ハイイロゴケグモ雌成体
本種はセアカゴケグモやクロゴケグモ同様に神経毒をもつことが知られています。
攻撃性が低く、ゴケグモの中では比較的毒性も弱い種ではありますが気をつけるに越したことはありません。
毒というのはその影響に個人差がありますし。
▲同じく外来種であるアシナガキアリを襲う雌
▲卵嚢を保護する雌。写真左にはすでに孵化してしまったと思われる空の卵嚢も。
ハイイロゴケグモはセアカゴケグモと違って非常に地味で、人家周辺に出現するその他のクモと混同しやすいです。
そもそも意識して覗かないと見つからないようなところに生息していますし。
沖縄県民の方もその他の地域にお住いの方も、兎にも角にもどんな姿をしているか、どんな環境を好むかを今回の記事で覚えていただけたらと思います。
参考 : デイリーポータルZ −沖縄で『ハイイロゴケグモ』という毒グモが増えているらしい