先週、タイ王国はチョンブリー県に暮らす高校の同級生を訪問してきました。
たまには遊びに来い。そして釣りにでも付き合えというのです。
きっと夜遊びとタイ料理には飽きたんでしょうね。健全な遊びと和食に飢えていたのでしょう。あるいは僕が魚好きであることを知ってもてなそうとしてくれたのか…。
友人とは日本人街で合流、僕はガパオライスとestコーラを食べたかったんですが、トンカツとアサヒビールで乾杯。
「タイ料理が食べたい」と伝えると顔をしかめていました。そんなにイヤか!
翌朝、同じ高校の先輩も合流。多数の駐在日本人が暮らすシラチャから渡船に乗り、シチャン島へ。
釣りイカダが!シラチャ在住の日本人向けに始めたサービスっぽいですが、以外にも主にタイの人たちで賑わっていました。
イカダ上で販売されているサビキ仕掛けにバナメイエビの細切れをつけて足元へ落とすと、小さいながらも色々な魚が釣れてくる。
▲タテフエダイ?
▲タイワンヒイラギ?
▲アカテンイトヨリ?
▲やっぱりイトヨリの仲間は綺麗だよなぁ〜。特にヒレの透明感と輝きがいいよ。
▲キツネウオの仲間の……なんだっけなぁ〜?なんとかキツネ。思い出したら書きます。
▲ホシギス
▲モトギス?
▲タマガシラの一種
▲マテアジ
▲ゴマアイゴ
食べようと思えるサイズはほとんど出ませんが、ほとんどが日本では見られそうで見られない魚種ばかり。楽しい。
大和と琉球の中間というか、バリバリ熱帯魚チックな体色ではなくやや温帯よりの雰囲気をまとった魚たち。大陸や台湾って意外とこういう魚類相を呈す海域がけっこう多いようです。
だんだん小物は魚種も頭打ちになってきたので、ゴマアイゴの切り身と生きたマテアジをぶっこんで大物狙いに切り替えるがアタリは一切なし。
小屋つきイカダとはいえ波に揺られます。友人が船酔いし出したこともあり、早めに撤収。
友人行きつけの日本風居酒屋へわずかな獲物を持ち込んで晩酌と相成りました。
▲キス×2、マテアジ×2、イトヨリ×2。下ごしらえだけしてお店へ。
マテアジは刺身に。
南方系だし、寝かせてもいないから味薄そうだな〜と思いきや以外にも甘みがあって美味。
マアジにはかなわないまでもいけます、マテアジ。
タイ人女性の従業員さんに「キスは天ぷらにできませんか?」と聞くとにっこり笑って厨房へ。
モトギスとホシギスは見事にパン粉をまとったフライになって帰ってきました。ウスターソースとからしを添えて。
向こうでは和食としてトンカツが浸透してしまったため、日本人、パン粉を衣に使う、揚げ物、という要素が揃うと調味料もカツにアジャストされてしまうようです。
それでも美味しかったけどね!
そしてイトヨリは塩焼きに。……身が柔らかくてまさにイトヨリ。長崎でよく食べていたのを思い出し、懐かしく感じました。
いつもは海外で水辺へ行くとなると特定のターゲットが決まっていたり、取材としての重責を背負いながらの行動になりがちです。
けれどたまにはこういうのもいいですね。成人後、初めて旅行らしい旅行をした気がします。
そしてその後は夜行バスで5時間かけてカンチャナブリ県へ……。
これも人に会うため。
採集/撮影機材を持っていないとこんなに身軽なのかと感動。でも次の訪泰ではガッツリやるぞ。今回はそのための下見と……モチベーションの補充的な?
あと、魚関係ないけどレンブ(ローズアップル)が美味かった…。
沖縄でもレンブは栽培されているけどこんなに甘いのには当たったことがない…。今までハズレを引き続けていたのか?あるいはタイの品種は特別美味いのか?
東南アジアは果物を食べるのも楽しみの一つです。