仕事の合間に沖縄で友人のMさん親子をクワガタ採りに案内…という体で一緒に遊んでもらってきました。
▲沖縄在住の友人親子。親父の趣味で自宅で外国産クワガタやカブトムシを飼っている。沖縄での樹液採集は初めて。
クワガタ&カブト好きの一家ですが、野外樹液採集は内地旅行中に経験しているものの地元沖縄ではまだあまり採ったことがないとのこと。
それもそのはず。お父さんは関東出身で、雑木林でクヌギやコナラを見回る採集方は心得ているけれど沖縄ではその手がまったく通用しないのです。
そもそもクヌギやコナラ自体が無いからな。
そう、沖縄ではクワガタがつく樹種がガラッと変わるのです。
なので沖縄産クワガタが好むタブやクサギ、ミカンなどの木を覚えることから始まります。
…偉そうに語ってますが、僕もつい最近捕り方を教わったばっかりです。
▲狙いはオキナワノコギリクワガタと
▲オキナワヒラタクワガタ。(どちらも過去に撮影した個体)
主賓は4歳と5歳の男の子。テンションを高めようと道中で
「今日はどのクワガタが採れるかなぁ〜?なにクワガタが採りたい?」
と聞いてみると
「パラワン(パラワンオオヒラタクワガタ、めっちゃでかい外国産のやつ)!」
「ギラファ(ギラファノコギリクワガタ、超でかい外国産のやつ)!」
という犬のクソほどもかわいくねえ答えが。
なんだこのクソガキどもは。
…そうか!親父が金にモノを言わせて海外産の大型種を自宅でたくさん飼ってるんだな。
ヤバい。ハードル上がった!!
無事に採れても「なにこれ…。ちっさ…。」と吐き捨てられて僕とお父さんが気まずい空気になるやつでは。
▲さすがに普段からでっかいやつらを世話してるだけあって掴み方は慣れたもの。もうちょっと大きくなったら一人でも採りに行けるな。
はい、杞憂でした。
樹液をなめている小歯型のオキナワノコギリクワガタを見つけた瞬間に二人揃って大興奮!
やっぱり自然下で生き生きと活動するクワガタは子どもにとっては別格の存在感だよなぁ。
いや、おっさんでもテンション上がるもんね。嫌が応にも。
沖縄のクワガタは種によって、あるいは同種でも雌雄で発生のタイミングが少しずつズレます。
この日はほとんどオキナワノコギリのオスばかり二十匹近く出現。メスはたった一匹(交尾中だったのでスルー)。オキナワヒラタはオスが二匹のみ見つかりました。
オキナワノコギリが大小それぞれたくさん出てくれたので、ここぞとばかりにおっさん二人掛かりで幼児二人に捕まえ方レクチャー。
自分で捕まえてこそ、最高の思い出になるんだぞ!
とはいえ、そんなに捕まえても当然飼いきれないのでとりわけ大きい個体三匹と逆にとびきり小さなオスを一匹お持ち帰り。あとは採ったそばから元の場所へ帰していました。
聞き分けのいい子達です。
やっぱりクワガタ採りは自然に親しませる外遊びとしては非常に優秀ですね。出発から帰宅後まで子供達がダレる退屈な時間がほとんどない。
しかし、幼稚園児連れで夜の林道歩きというのは想像以上に大変でした。
本当に目が離せない。最終風景やクワガタの写真なんか撮ってる余裕なかったもん。
今回はおっさん二人掛かりだったからまだいいけど、パパ一人だと気が気じゃないだろうな。
まあ、また行きましょうMさん。
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初めまして沖縄の地元民です。
突然のコメント申し訳ないです。
幼い息子に父ちゃんとしての良いところを見せようとクワガタ捕りを頑張っておりますが、なかなか採れません(TT)
良ければアドバイスなど頂けないでしょうか?
道に近いところのタブノキ探しやクサギ探しトラップまで仕掛けてみたのですが、、、、
森に入るのもビビっています^^;
お返事遅れてごめんなさい!
森に入るのはビビって正解かと…!
多くのクワガタは森の中ではなく道や川、畑などの開けた空間に隣接したところ(エッジといいます)木につきます。
また、一見カンペキな環境に見えてもいないところには全然いないのがクワガタですよね。諦めずにいろんな林道を探してみてください。
今年は農地の裏山やダムの周りの林道などを攻めてみてください。
あるいは街灯を見回って飛来して落っこちたクワガタを探すのもいい手だと思います。
一匹見つけることができたら、その周りの林を探せばきっと…!