幼い頃から生物を捕まえて飼うのが好きでした。
大学生の頃にはそれが高じて、採集した淡水魚と水草を水槽内で育てていたのですが、当時はやりの水草レイアウト水槽というのにも手を出していました。
水草レイアウトにはざっくり(本当にざっくり)分けて二通りあります。
一つは水槽内を花壇のように扱い気に入った植物を寄せ植えにするダッチアクアリム/オランダ式レイアウトと呼ばれるもの。
もう一つは草原や森林といった陸上の美景を水槽内に落とし込んで再現するネイチャーアクアリウムと呼ばれるもの。
僕はネイチャー〜的なものから入ったんですが、あれもこれもと水草を集めるうちにいつのまにかダッチとネイチャーの合の子のようなどっちつかずなものになってましたが。
で、再び沖縄に戻ってきたことですしもう一回初めてみようと水槽や照明、CO2レギュを購入。セッティングすることに。
兎にも角にも底床がなければ水草は植えられん(植えなくていいのもあるけど)というわけで土作りから。といってもごく簡単なもので、使用するのは軽石、腐葉土、赤玉土(小粒)のみ。
まず軽石に腐葉土を軽くまぶしたものを水槽の底に敷き
鉢底ネットで覆います。軽石 with 腐葉土は肥料として、あるいは通水性を保つ役割を果たします。ざっくりいうと。
腐葉土まぶしは学生時代に園芸屋さんから教わった小技だったなあ。お金ないから肥料分添加済みの軽石は買えなかったんだわ。根張りはいいけど濁りとコケがきつくなりすぎるし。
で、その上からふるいにかけて粉塵を除いた赤玉土を敷きます。
奥行きが出るように手前は薄く、奥は厚くして傾斜をつけます。基本中の基本らしいんですが、初めて聞いたときは目から鱗でした。
赤玉土が舞い上がらないように(舞うと水が濁ります)底面に広げたビニール袋を敷き、その上からチョロチョロと注水。
水が張れたら一週間ほどフィルターを回して水を作る。この過程懐かしい〜!学生時代を思い出すぜ。
水ができたらお好みの形で流木を組み、水草を植えていきます。
今回も中途半端などっちつかずレイアウトを目指します。植えたいもんを植える。
で、最初はこの通りまばらでも時間の経過とともに水草が伸びて見栄えは良くなっていくから大丈夫…。
だけどだいたいこの時点でもう上手は人はびっくりするほど綺麗な水景(っていうらしいよ)に仕上げてきます。
僕はセンスがないので植物たちに頑張っていただきます。上手くごまかしてくれや。
植え込み二週間後。だんだん緑による被覆面積が大きくなってきました。
川で採集してきた野良グッピーと野良ソードテールとフネアマガイに入ってもらってます。
バランスが悪いので流木を増やすことに。
取水パイプが斜めになってる?いいんだよそんなことはどうでも。
流木追加して一ヶ月半。
遠目にチラッと見る分には綺麗っぽく見えますが、手当たり次第に植えたい水草を植えまくったため(もともとそういうコンセプトではあったが)うるさい感じに。水生シダやブセファランドラの類は初導入だったのでどう配置すべきかもわからず。
そして何より得意分野と自負していた赤系の有茎草がてんで育たない。あれー?と思っていたらクロカワゴケとミズゼニゴケ類が爆発的に茂り手がつけられない状態に。
この状態でしばらくキープしていましたが、この度ついにリセットすることに。
やはり出張が多い身ではもう少し手間のかからない(トリミングのいらない)レイアウトにすべきでしたかね。
仙台出張から帰ってきたら作り直します。
…と言いつつ、この作業が一番楽しいんですけどね。
育てた水草は新しい水槽や屋外の鉢でもまた観察できるし。
あー、次はどんな感じにしようかなぁ。
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アクアリウムとかビオトープっていいですよね。小さな世界を覗き込む感じで。沖縄でもヒーターは付けるんですね。生体が野外採取ものというのはさすがというか。
本当に楽しいですね
一度手をつけてしまうと止められないくらい奥が深いです。もう水槽や鉢を増やさないようにしないと…。