石垣沖でナンヨウキンメが釣れました。
先日の情熱大陸でチラッと映ったアレです。
▲良い型!それにしたってハリス40号に太軸のムツ針30号でよく食ってきたもんです。
クロシビカマスと同じく、もちろんその後は居酒屋へ持ち込んで堪能しましたよ。いいだろう。
▲キンメダイよりも体高があり、丸っこい印象。こういう体型の魚はよく引きます。
沖縄でキンメ、と言うとよく驚かれます。
たしかに伊豆名物であるあのキンメダイ(いわゆる『本キンメ』)は南西諸島ではほとんど漁獲されません。しかしより南方系の種であるナンヨウキンメはけっこう獲れるのです。
最近では漁師さんも積極的に狙うようになってきたとか。
▲皮を引くなんてとんでもない!炙りでいただきます。
▲朱色の皮に薄桃色の身。これでマズいはずがない。
味はやはり抜群。
ただ、本家の(?)キンメダイに比べてやや脂は少なめでさっぱりした味わいです。これは沖縄産でも伊豆産でも同様。とはいえ甘みも歯ざわりもしっかりしていて食材としては超優秀。
あのキンメダイ特有のコッテリした味を楽しみたいなら本キンメを、あそこまで脂っこいのはちょっと…という上品嗜好な方にはナンヨウキンメをオススメします。
次に釣れたら熟成にかける時間を色々試してみたいです。丸四日くらい寝かせてみてもいいかも。
▲あら汁。濃厚だけどいくらでも飲める。
キンメ類は全部ひとくくりで『金目鯛』として販売されていることが多いです(それくらいならかわいいもので、たまにチカメキントキを金目鯛名義で売ってるのも見かけます)。
なので購入する場合は注意!一般的に市場価格はナンヨウキンメの方が本キンメに比べていくらかお手頃です。
同価格帯で本キンメとナンヨウキンメが並んでいたら本キンメ買ったほうがお得かも(個人の感想)。
あるいは、正直な魚屋でナンヨウキンメが安値で出ていたらそれはそれで買いですね。
あと、頭や中骨を捨てるなんて言語道断。絶対にあら汁やマース煮にして食べましょう。この魚は骨から出るダシまで絶品です。