ネッタイコシビロダンゴムシとヒメマルゴキブリ雄

テレビ関係の仕事で八重山へ行ってきました。
が、連日悪天候。海ロケだったため放送と撮影の延期が決定し、残りの日程はせっかくなので取材にあてることに。

▲ヤエヤマアオガエルの繁殖が盛期を迎えていました。あちこちで大合唱が。

雨の中、一路ダンゴムシ探しへ。
友人のTさんが案内してくださったおかげで個人的にダンゴムシ/ワラジムシの仲間では日本で一番可愛いと思っているフチゾリネッタイコシビロダンゴムシ(と最近は表記されることが多い)をたくさん見ることができました。

▲樹上性のダンゴムシで、ちょっと平べったい体でピタリと樹皮に張りつける。つまみ上げようとしてもなかなか剥がれない。脚も速い。そして非常にかわいい。


▲グレー一色のものが多いが、体の前後や縁にオレンジ色の斑紋が入るものもいる。やはり色つきはかわいさ5割り増しだ。

その後Tさんと別れて樹上性のゴキブリを探している際にもネッタイコシビロダンゴムシを発見。しかもかなりの数!!
彼らが好む環境と行動パターン、そして手軽な観察(疲れる藪漕ぎや環境に負荷をかける樹皮めくりなどが要らない)方法がつかめた気がします。

さらにそこからサプライズが!
ず〜〜っと探していたヒメマルゴキブリの雄が見つかったのです。

▲ヒメマルゴキブリの雄。野外では雌に比べて圧倒的に少ない(見つからない)。

…しかも2匹!!

▲まあシルエットはストレートにゴキブリだけど、脚が短いのでかわいげがある。コメツキムシにも印象が近いかな。

このポイント、何度も何度もヒメマル観察に来てましたが毎回雌しか見つかりませんでした。
しかし今回はまとめて雄二個体。繁殖期なのか、あるいは長雨が関係しているのか?相変わらず謎の多い虫です。

▲雌はダンゴムシ体型(しかもホントに丸くなれる)で雄とは別種のよう。こちらは簡単に見つかります。

仕事が中止になったのでディレクターさんは謝られましたが、ネッタイフチゾリとヒメマル雄が見られたらそんなことはどうでも…。
どちらもプライスレスなかわいさでした。

▲帰り際になってようやく晴れ間が。知念商会のオニササも食べて清々しい気持ちで本島へ帰還しました。

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