大阪でテレビ関係の仕事をいくつかこなしてきました。
良い出会いもあり、多忙ながらも実りある出張となりました。超多忙ながらも。
で、大阪市内の某港湾エリアでこんなものを発見しまして。
ムカデの死骸…。
緑地も少ないのにムカデがいるんだな。何ムカデだろう?と手に取ると、なにやら見慣れた姿。
….ノコバゼムカデだよなこれ。
本来は南西諸島に産する美しい中型のムカデです。
大阪や神戸に定着していると聞いていましたが、こんな形で出会うとは。積荷に付着して侵入したんでしょうね。
しかし思いのほか潮風のキツい場所にも生息しているんですね。沖縄本島ではやや内陸寄りに多いイメージでしたが。
▲生時のノコバゼムカデ。青みがかった体に畝状の隆起が目立つ美しい種。(※沖縄本島で撮影した個体)
実は僕も自宅のベランダや駐車場に現れた個体を捕獲して飼育していますが、手元で観察してみて感じるのは非常に頑丈だということ。
アリやらワラジムシやらなんでも食べるし、絶食や乾燥にも強い。野外では気温が10℃近くまで落ちても活動しているのを観察しています。
たしかにこれなら冬季の寒ささえ凌げるなら本来の生息地と異なる環境でもしぶとく生き延びられるかもしれない…という印象です。
さほど毒性は強くないようですが、人体への健康被害よりもむしろ土壌生態系への影響が懸念されます。
これ以上の拡散が起きないよう注意しなければなりません。