もはや初夏の沖縄 謎のノコバゼムカデ祭り

二週間ぶりに沖縄へ帰ってきました。
やっと、やっと帰ってきた…ようやく自分の布団で眠れる…と思いきや、もはや布団が不要なほど気温が高い。暑い。
いつのまにかカンヒザクラも盛期を過ぎている。二週間前は蕾さえあったか怪しい植え込みのツツジはもう花が三割ほど落ちてしまい、内地の梅雨時を思わせる有様。これはもう初夏では。

というわけで「そろそろ虫たちが出てきているはず!」と寝る前に近所の公園を散策。通り雨も降って気温、湿度ともにコンディションは良好。

水たまりにはリュウキュウカジカが集まって鳴いている。真冬でも見かける種だが、ようやくまとまった数が見られた。

雨上がりといえば陸貝。毎度おなじみアオミオカタニシもうろうろしてました。やけに地面に多かったのは風で樹上から振り落とされたため?

若草色つながりでミドリグンバイウンカの幼虫も。こういう幼虫を見ると冬が終わったんだなって思えるよね。

コウガイビルの一種やニューギニアヤリガタリクウズムシもうようよ。

一時期姿をくらませていたコシビロダンゴムシたちも大量に復活!!

ヤスデたちもかつての勢いを取り戻し、夜の公園に魔界っぽさを演出。秋〜冬に見られなかったクリーム色の種が大量に湧いていました。
一方でヤンバルトサカヤスデがちょっと減っていた感じが…。

そしてヤスデといえば!大好きなアシマダラアカサシガメがヤスデハント中。
いいなぁ〜。試しに飼ってみようかなアシマダラ。幸い、餌のヤスデならいくらでも手に入るし。

そんなこんなで高温多湿を好むスローリーな連中が大量に出現していました。ところが彼らを観察していたところ、視界の隅を高速で駆け抜ける影が。

個人的に好きなムカデの一種、『ノコバゼムカデ』です。
沖縄では市街地でも頻繁に見られ、決して珍しい種ではありません。小型だし。
が、その色彩の鮮やかさは特筆に値します。

藍色の脚、橙色の頭部、紺色に照り輝く胴、そして縞々の曳航肢…。いいムカデです。

しかし今夜は何かがおかしい。
いつもはちゃんと探さない限り一晩に一個体程度しか見かけないのに、今夜は公園のあちこちで何度も遭遇する…。
10匹ではきかない。

これはおかしい!落ち葉だまりに雨水が浸水して追い出されたか、はたまた繁殖行動云々で徘徊しているのか。理由はわからんがこんなの初めて。

「記念撮影しとこう!」
と自宅へいったん戻り、バケツをピックアップ。目についた個体を回収してハイチーズ。

なんか採り子というか採集業者みたいになってますが、ちゃんとこの後逃したからね。
なんせノコバゼはもう自宅で3匹も飼っているからもう十分…。割と温和で飼育もしやすいんです。場所も取らないし丈夫だし。
うーん、つくづくいいムカデ。

hirasaka :

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  • ダラケ見ました!
    動いて喋る平坂さんはじめて見ました!
    平坂さんとTさんSさんのブログチェックは欠かさず行ってますのでこれからも応援してます!