自宅での作業に追われて気を病みそうだったので、強引に時間を作って久しぶりに野外へ。
時間帯は夜、沖縄本島の外れにある人がほぼ寄り付かない森(しかし拝所や御嶽ではない)を訪問。
とりあえずなにかしらヘビがいればいいなあと思っていたのですが、現れたのは残念ながら国内外来種のサキシマハブ。
ハブ酒の材料として捕獲され、一時期よりは減ってきたようですがまだまだいますね。
そしてクロイワトカゲモドキも登場。
サキシマハブは本種を捕食することもあるそうで…。
ただでさえ鈍臭いんだから、マングースに続いて新たな捕食者登場となるとさすがに心配にもなります。
さらに、この季節の風物詩であるクワガタ新成虫の発生ラッシュに遭遇です。
あっちにもこっちにも、枯れた切り株からポコポコとオキナワヒラタクワガタとオキナワノコギリクワガタが這い出ています。その数20匹以上!
ほとんどが30〜40mm程度の小型個体ばかりですが、やはりこれだけ数がいると圧巻といいますか少年時代に帰ったように心が躍ります。
この辺りは農地で林の規模が小さく、朽木の総量に対してクワガタの個体群密度が高すぎるんですかね?あまりに小ぶりな個体が多い。
あっと驚くような大型個体も久々に見たいものです。
ああ、そういえば今年は八重山にサキシマヒラタを撮影に行く予定だったのにな…。
コロナのことを考えると、取材での島への長期滞在は控えたいところ。
運良く魚のサンプリングのついでに、港の灯りに大歯型が飛んできたりしないかしら。さすがに日帰りで魚とクワガタ両撮りは難しいか。
そういえば、ヒラタクワガタって本土産も離島産も大型の個体はほとんど飛ばないんですよ。体が重すぎるんですかね。
だから灯火に飛来するのも雌か小型の雄ばかり。
でも不思議なことに八重山、特に西表ではタイミングが合うとそこらの常夜灯や自販機の下にでっかいヒラタがフツーにヨチヨチしてたりする。下手すると複数で。
あれは果たしてサキシマヒラタは大型でも飛びがちということなのか。あるいは、そもそも個体の母数が大きすぎてそういうイレギュラーな行動をとる個体が出ているだけなのか。はたまたゴミムシのように近隣の林から地面を這って灯りへ集っているのか。
同じく大型になる亜種ツシマヒラタも飛ぶより這い回る傾向が強いと言うし…。
あ、対馬にも行かないとな…。
去年、対馬の子供達と「来年こそ虫探ししよう」って約束したからな…。
島行きたいなあ。行かなきゃな。