夏に知床へ行った折、深夜に立ち寄った海沿いのセイコーマートではじめて見る大きな虫に遭遇しました。
遠目にはツノトンボに見えたのですが、なーんかちがう。触角短いし。もちろんヘビトンボでもない。
むしろバカでかいウスバカゲロウのような……。あれ?これもしかして本当にウスバカゲロウ!?
はい。日本最大種である『オオウスバカゲロウ』でした。
名前だけは知っていましたが、実物がここまで大きいとは…。衝撃的でした。
腹側なんか毛がモフモフと密生していて大変かわいらしい。さすが知床らしい、いかにも北国の虫!と思ってしまいましたが、北海道に限らず広く分布しているようですね。
オオウスバカゲロウは成虫だけでなく幼虫、つまりアリジゴクの段階でも日本最大のサイズを誇ると聞きます。きっとこの辺りの砂浜には巨大なアリジゴクがウヨウヨ潜んでいることでしょう(オオウスバカゲロウは海浜性で、すり鉢状の巣穴を作らない)。
探しに行きたい衝動にかられましたが、この時はテレビ番組のロケ地への移動中。成虫の検分もそこそこに弁当だけ買って泣く泣く出発しました。
いつか成虫幼虫ともにじっくり観察したいものです。
僕が生まれ育った九州・沖縄では見られない種なのでこちらも感慨深かったです。