ジャイアントショベルノーズシャークを捕まえた翌々日、ケアンズを発つ前に宿の周りを散策。
▲海の獲物はひと段落!こうなると森も見ておきたい。
小魚と虫が狙いでしたが、二日間続いた大雨と大風で小川や森のエッジはほとんど洗い流されてしまい寂しいばかり。
▲二日間こんな感じだったんですわ…。川も樹上もほぼ一掃済み。
▲ツムギアリはどんなコンディションでも姿を見せてくれる。クイーンズランドの個体群は緑が鮮やかで美しく、現地では『グリーンアント』と呼ばれる。
しかしなんとなく見据えた木の幹に何か違和感が。
昆虫が木の肌に擬態している。しかもやけに大きい。
長細く円筒形の体型から遠目にはナナフシの類と見えたが、間近に寄ってみると後脚と触角が長い。樹上性のキリギリスだ。
こんな時に限ってiPhoneしか撮影機材が無いのは口惜しいが、いいものを見つけた!
木肌に擬態していると書いたが、樹皮のみならずその表面の地衣類までも再現している。緻密な模様だけでなく、胸部や脚に生えた棘がいい味を出しているのだ。
しかし素手で捕まえてみると、この棘がまた痛い。後脚で蹴られるごとに皮膚に突き刺さる。隠蔽と護身武器を兼ねた装飾というわけだ。
その後あらためて周囲を探すと、また1個体をやはり樹幹で発見。
擬態の高度差のせいで気づけていないだけで、実は結構な密度で生息している昆虫なのかもしれない。
※こっちの個体はちゃんとTG-5で撮ったんだけど写真のデータが見つからない…。年が明けたら発掘して追記します。
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