ニュウドウカジカを調理、試食してきました!
▲まな板の上のニュウドウカジカ
ブロブフィッシュという英名でも知られ『世界一ブサイクな魚』という不名誉な名前で愛されている深海魚、ニュウドウカジカ。
当然、市場に並ぶものでもなく釣り人がうっかり釣るものでもなく入手が困難な魚ですが、かねてより展示の監修を務めさせていただいている『仙台うみの杜水族館』の企画で我が血肉とさせていただきました。
しかもものすごく立派な個体をいただいて。
▲想像していたよりもずっとデカい!
このニュウドウカジカは宮城沖における底引き漁で採れた個体。
水揚げはされたものの、商品価値はないので本来であれば廃棄されるいわゆる『未利用魚』。
こうした魚には本当に利用価値は無いのか?仮に無いとしてもどんな味がするのか?どういう理由で見捨てられているのか。
そんな疑問にメスを入れるべく始まった企画で、すでにアズマギンザメやコンニャクアジなどの調理・食レポが『深海 未知の海』コーナーで標本とともに展示されてきました。
なんと館内放映オンリーの動画つきで。
▲ニュウドウカジカの唐揚げ
今回は唐揚げで食しましたが…。衣が剥げて見栄えが悪いでしょう?これにはちゃんと理由があります。
そして味も食感も、調理工程にも発見がたくさん。さらには胃内容物としてまさかの◯◯が丸ごと出てくるというハプニングも…!
特に歯ごたえはあの生物やあの珍魚にそっくり。皮のプルプル具合や体表の模様の謎もそこから解けた気がします。
え?どんな味なのかはっきり言えって?
いやー、それはできない。気になる人は仙台うみの杜水族館へぜひ足を運んでください。
そうそう、この展示は動画も含めどんどん新ネタに入れ替わっていくのでお早めに。
多分この次はいよいよあの『大王さま』が登場するはず…?