ただいま出張中なんですが、ちょっとしたヘマをやらかしました。
明日締め切りの原稿で使うタイワンハブの一眼撮影データが入ったHDDを自宅に忘れて来た…。
▲タイワンハブ。外来種云々を抜きにすると非常に美しく魅力に溢れるヘビなんですが。
幸い、スマートフォンで撮影した予備があるのでなんとか記事にはなるものの…。
以後気をつけなければ。というか執筆済ませてから出国しろよって話なんですが。
ところで現在執筆中の記事には沖縄の外来ヘビがいくつか登場するのですが、件のタイワンハブはなかなか厄介な存在(他のも大概厄介ですが)。
名前の通り台湾原産ですが、沖縄本島北部で近年急速に分布を拡大しています。
名護、読谷、恩納村ではもはや本ハブよりも目につきやすくなっている感があります。
本ハブに比べて小型ですがそこはハブ。もちろん有毒で、咬まれれば痛い目を見ます。
▲いかにも毒ヘビ!な三角頭。
しかしそれ以上に懸念されるのが彼らの食性の広さ。
ネズミなや小鳥などの小型恒温動物だけでなく爬虫類・両生類も捕食すると言われています。
つまり今後いわゆる『やんばる』エリアへ侵入してしまった場合、クロイワトカゲモドキやイシカワガエルといった希少な種が食害による大打撃を受ける可能性が高いのです。あるいは本ハブはじめその他の在来ヘビが駆逐されるかもしれません。
現に本島南部では八重山原産の国内外来種であるサキシマハブによってそうした事態が起き始めています。
▲近年は一見タイワンハブに似た八重山原産のサキシマハブも沖縄本島に定着している。
台湾ハブに限ず、ヘビは隠れ忍ぶことに関しては極めて優秀。
一度定着してしまうと駆除を始めても根絶は非常に困難です。
今後、新たな外来ヘビが侵入しないよう願うばかりです。
頼むから青ハブ(グリーンピットバイパー)とか持ち込むなよな……。
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うわ、ザ・三角頭ですね。めっちゃ毒蛇って感じの顔しとる。
ニホンマムシも瞳孔が猫みたいに縦長ですが、それより更に細いですね。ここまで細いと怖い印象を受けるなぁ…。
これ以上分布が広がらない事を祈ってます。
夜間だともうちょい可愛い目をしてるんですが…
そうですね。とにかくこれ以上分布が広がらないよう対策を練らなければなりません。