もう数ヶ月前の話ですが、大阪のイベントでプレコのスープを振る舞いました。
他にもイグアナやアイザメなんかを用意していたんですが主催から「50人以上の規模になる」と言われ、大量に用意できる+試食していただく意義のある生物として白羽の矢が立ったのです。
字面からは信じてもらえなそうですが、ゲテモノ食いのイベントではないですからね。どっちかと言うとサイエンスカフェ的なものを目指しているので。
▲アイザメの卵焼きやら
▲アイザメの唐揚げやら
▲ワラスボの干物(これは出来合いのものを買ってきただけ)なども提供。でもお客さん全員には行き渡らないだろうから…。
で、直前に沖縄でテレビの仕事が入っていたので延泊して採集。あっという間に勝負はつきました。
▲川へ入るとこんな具合に姿が見えるので
▲素手でつかみます。よく驚かれるけど、実はこれが一番手っ取り早い捕まえ方。
▲裏側。虫食い模様が特徴的。
▲20匹ほど確保し、血と内臓を取り除いて冷蔵して持ち帰る。ここまでは簡単。
▲体表をタワシでよく洗い、キッチンバサミで解体していく。手のひらの皮がボロボロになるが我慢。
▲下茹でして肉をほぐし、白ワインで洗ったらトマトの水煮缶と煮込む。味付けは塩コショウと唐辛子。念のためにおい消しとして月桂樹の葉も投入。これで完成。下ごしらえが一番大変でした。
深海ザメ以上に見慣れない魚なので気がひけるかなと思いましたが、お客さんからは以外にも好評。みなさん美味しい美味しいと言いながら召し上がってくれました。
中には「フツーに美味くてつまらない」と言う声も。
味や食感は鶏肉と白身魚の中間といったところで、気をつけて調理してやれば食べられるものです。
ただ採集した場所や個体によっては多少の泥臭さや青臭さがあるので、試す場合はにおい消しの工夫はしておいたほうがいいかも。
……試す人いないか。
プレコは現地でもスープのように煮込まれているそうなので見た目と手がボロボロになるのをのぞけばとてもおいしい魚なのかもですね。食べてみたいけど寒冷地在住なので自分で育てないと食べれなそうです。