オレンジ色のワラジムシが採れた

ワラジムシを採りに行ってきました。
ワラジムシなんて採ってどうするんだって?飼うんです。こんな風に。

▲ワラジムシ飼育容器(100円均一のタッパー)の様子。バリバリ食べてどんどん増えるので楽しい。この容器はホソワラジムシのみを収容していたつもりが、他種が紛れ込んでいた。これ以上増える前にそれぞれ分けないと…。

ワラジムシは飼育が容易でよく増え、しかも場所を取らないのでこのところ観賞用としてにわかに人気を集めはじめています(局所的にだけど)。
僕もクマワラジムシとホソワラジムシと言う二種を飼っていますが、ケージ内での観察はなかなか楽しく勉強になります。
この晩は仕事の合間にモリワラジムシというフナムシっぽい種を捕まえに近所の公園へ。もちろんワラジムシ以外の虫たちの観察も兼ねてです。

▲モリワラジムシの一種。落ち葉をよけると簡単に見つかりますが、その他のワラジムシより俊敏で身体も脆く捕まえづらい。形も動きもフナムシに近い印象。


▲コシビロダンゴムシの仲間。沖縄にはあまりオカダンゴムシがいません。代わりに(?)こいつらがうじゃうじゃ。


▲縞々のダンゴムシ?NO, これはタマヤスデというヤスデの仲間。でもダンゴムシと同じく丸くなれる。

と、モリワラジを5匹ほど拾った帰り道でコンクリートにへばりつく無数のワラジムシたちの中から一際目立つ個体を発見。即スカウト。

▲オレンジ色の…クマワラジムシかな。TG-5+LEDライトガイドだと発色がちょっと極端かも。

オレンジ色のワラジムシ(たぶんクマワラジムシかな)です。ワラジムシにはたまにこの手の色彩変異個体が出現します。クマワラジムシとホソワラジムシに多く見られるようです。単純に身近に個体数が多くて目につきやすい種だからかも?

それにしてもけっこう綺麗ですよね。近頃はこうしたオレンジ色のクマワラジムシを掛け合わせて固定し、ペット用に販売しているのも見かけます。他にも白地に黒いまだらのダルメシアンカラーなるものまであるとか…。
▲こっちの方が肉眼で見たままに近い色合い。ペールオレンジに近いかな。眼は黒いのでアルビノというわけでもなさそう。

一昔前までは「ワラジムシの色彩変異を固定する」さらに「それを販売する」なんて考えられないことでした(もしかしたら日本やドイツの一部マニアはやっていたのかもしれないけど)。このオレンジワラジムシの登場がペットとしてのワラジムシ人気に拍車をかけているのかもしれません(ごく局所的に)。

この公園にはオレンジ個体が出やすい個体群があったようで、この日はクマワラジムシの幼虫5匹にホソワラジムシの成虫1匹を採集。繁殖・固定できるか試してみようと思います。
▲オレンジ色のホソワラジムシも。白く粉を吹いたような体色がクマワラジとは違った味わい。あと数匹集まればこれも固定できるだろうか。

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