先日、オレンジ色のワラジムシが採れたという話をしました。
そして昨夜、今度は青いワラジムシを見つけました。
▲オレンジ色のクマワラジムシ。これは生まれつき色素を持たないタイプの色彩変異で、まとまった数が一か所に生息していることもある。
それがこちら。サシガメを探して近所を徘徊していた際に落ち葉だまりで発見。
肉眼だと不自然なほど鮮やかなブルーに見え、1センチ足らずの虫とはいえ即座に「あっ、すごいのがいる!」と脳がジャッジ。
▲決して着色したり彩度を盛ったりという加工はしていない。肉眼ではもっとべったりとしたメタリックブルーに見えた。
▲正常な個体はこんなにシックな色合い。
これはモリワラジムシの一種だが、本来こんなに鮮やかな体色はしていません。
この青さは突然変異ではなくイリドウィルスというウィルスに冒されることで発色すると言われています。一説によるとこのウィルスは宿主であるダンゴムシやワラジムシの体色を目立つ青色に変えることで鳥類などに見つかりやすくし、種子散布よろしく広範囲に拡散させる戦略をとっているのでは?とも。
この個体もウィルス感染による影響なのか、モリワラジムシ特有のフナムシじみた素早さはもう失っており、余命幾ばくかという鈍い動きでした。行き倒れるか、鳥に食われるか。どのみちもう先は長くないでしょう。
▲発見の時点でもう虫の息だったようだ。おかげで接写させてもらえたが、なんだか少し寂しい。
▲光の当たる角度で色合いがかなり変わる。が、どうやっても肉眼で見た鮮やかさを表現することはできなかった。…写真の練習しよう。
イリドウィルスに罹患して青変したオカダンゴムシは過去に見たことがありましたが、ワラジムシは初めてでした。
キレイ!というときめきを覚えると同時に、でももう先は長くないんだからそんなこと言ったらワラジムシに悪いよね…。という思いが交錯しますね。…でもキレイなもんはキレイだからしょうがない。
じゃああれだ。青いワラジムシキレイ!じゃなくてこんな色を作り出せるイリドウィルスすげえ!って考えよう。
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万年筆のインクみたいに綺麗な色で驚きました!
素敵ですよね。そして万年筆のインクに喩えるちぃさんのセンスも素敵ですよね。
これは食さないんですか?( ☆∀☆)
もうワラジムシは何度か食べたことあるので…。
あと、僕が食べちゃうとワラジムシはもちろんイリドウィルスの戦略も無意味になっちゃうので笑