深海魚釣りin沖縄 300~650mライン編

先日は仲のいい海人に声をかけてもらい、大荒れの中で深海魚釣りにチャレンジ。
天候も海況も冴えず、思い通りのポイントへは入れないながらも行ける範囲で仕掛けを下ろすことができました。

▲「せっかく来てくれたから…」と気を遣っていただき、晴れ間に近場へ出船。とはいえ波はまあまあ荒い!

●まずは300m

とりあえず小手調べに水深300mラインから5本針仕掛けを流す。餌はスタンダードのサンマの切り身。
アタリは早い。本当に早い。

▲小型のツノザメがバタバタと釣れる。これでも成熟していて、発達した卵巣を持っている。この手のサメはDog fishと呼ばれるがそれも納得のかわいらしさ。

フトツノザメのミニチュアのようなツノザメと、マジク(キビレアカレンコ)がパタパタ釣れる(マジクは写真撮ってる暇なし!)。
沖縄でこのくらいの水深となるとこの二種はよくみる顔です。

●肩慣らしの400m

さらに水深を下げて400~450mライン。
八重山だとヒレタカツノザメやアブラツノザメ、マチ類が頻出する水深だが本島ではどうか。



またツノザメくんか〜。と思いきやさっきのとは別種!トガリツノザメというやつです。今度はこの種ばっかり!
水深が100m変わるとツノザメ同士でも綺麗に棲み分けされるものなんですね。

▲顔が尖っているからトガリツノザメ。他の魚でいうとニゴイのような印象。タペータムはエメラルドグリーン。

●なんとか到達、600m

さらに隙を見てなんとか600~650mラインも流せる運びに。
とはいえ波はジャバジャバ。五年ぶりくらいに船酔いしてしまいました…。
今回は漁師仕事を手伝いながらの乗船。船上で慣れない細かい作業にあたったせいかもしれません。
修行せねば。

▲ナンヨウキンメ

写真を撮る余裕はないものの、なんだかんだで魚は釣れる。
三流しでナンヨウキンメ、クロシビカマス、ヒレジロマンザイウオ、そしてオキナワヤジリザメをゲット。

▲ヒレジロマンザイウオ。船上で写真を撮れず、気づいた時には三枚おろしに。生時はたいへん格好いい魚です。

▲オキナワヤジリザメ。一見するとなんの変哲も無い深海性ツノザメといった印象ですが…。

▲胸ビレがアゲハチョウの下翅のように長く伸びている!一体どういうメリットがあるんだろう?

と、まあこんな具合に沖縄らしい深海魚(主に深海鮫)を釣ることができました。

まだ始めたばかりの個人的琉球列島深海調査ですが、今後も定期的に続けていきたいと考えています。
とりあえず、船酔いを完全克服することと漁師さんの仕事を最低限覚えること。そして船上で写真を撮ったりメモを取ったりする余裕を作ることが先決ですね…。
今までいかに遊漁船で甘やかしてもらっていたか思い知りましたよ。

さて次の出船はいつになるかな?今から楽しみです。

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