寒波のやんばるをちょい覗き

年末年始、沖縄にも寒波がやってきました。
とりわけ寒い夜に北部へ用事ができたのでちょっとだけやんばるをのぞいてみることに。

夜間なので通行規制がかかっていないいわゆる手前側、アクセスが良いエリアへ出向きます。とは言え那覇方面からだとそこそこ時間がかかりますが。

まず出迎えてくれたのは定番のクロイワトカゲモドキ。若い個体です。
定番と書きましたがれっきとした天然記念物。かっこいい地上性ヤモリの一種です。

幸先いいなと思ったのもつかの間。虫の声すらほとんどなく、辺りは静まり返っています。
いつもわさわさ出てくるハナサキガエルもオオゲジも、ヤマナメクジやリュウキュウカジカすら現れない。
やはり寒さは大敵だ。…とは言えTシャツにウィンドブレーカーくらいの格好で十分なほどの気温なんですが。

しかし、路上が冷えていたためか意外な出会いが。

コブラ科(!)に属す毒蛇、『ハイ』です。
なかなか見ようと思って見られるヘビではないので非常に嬉しい。
有毒とされていますがおとなしく、捕まえてもほとんど噛み付いてこない上に奥歯にしか毒牙がないので咬症例は知られていません。
面白いのが、捕まえられると噛み付いてこないかわりに硬く尖った尾の先端をチクチクと突き立ててきます。
…お前本当に毒持ってんのか?

さらに「カエルが見たいな」と水周りをしつこく探すとようやくイシカワガエルが。これもやはり天然記念物で、一部では「日本で一番美しいカエル」と評する声も。
しかし気温も水温も低いためか動きはひどく鈍い。

虫はいないけれど、ほんの小一時間で好きな両生類爬虫類を3種も見られたのでとりあえず満足して早々に帰路へ。これ以上長居すると朝帰りになってしまう。
しかし、車両に戻る寸前で彼が現れてくれました。

みんな大好きオオゲジくん。
見ての通り無害な虫ですが、掴み方を間違うと咬まれることもあるので注意。
獲物を取るための弱毒を持っているようで、咬まれるとちょっとだけ痛みます。短時間ですがジワジワと。

それではみなさん、2019年もよろしくお願いいたします。

1 個のコメント

  • オオゲジくん可愛いですよね。基本的に大人しいし。
    独特の足の長さと、風にそよぐススキみたいな動きなので、移動してる時は若干引きますが。
    私はオオゲジくんが自分の脚を口でもごもご手入れしてる時の表情が好きです。

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