アジアンフォレストスコーピオン採り

※↑弱毒とはいえ顔に乗せるのは危ないので真似しないように!

アジアンフォレストスコーピオンは数ある熱帯アジア産サソリの中でも最大級のものです。
とは言っても、この呼称はよく似た黒くてでっかい森林棲サソリたちの総称でしかなく、実際にはいくつもの種が混在しています。
チャグロサソリ、というネーミングも同様のグループを指します。

▲アジアンフォレストスコーピオンは名前の通り東南アジアの熱帯雨林に生息する。ジメッと蒸し暑いとこね。

その均整のとれたプロポーションと毒性の低さ、そして圧倒的な体格からアフリカ産の『ダイオウサソリ』と並んでペットとしての人気が高いアジアンフォレストスコーピオン。
国内でもペットショップや時にはホームセンターの小動物コーナーでもお目にかかれます。言われてみればクワガタ&カブトムシに通じるかっこよさがあるかも。黒光りっぷりとか。

僕も当然そういう場ではよく見かけていたんだけど、やっぱり自然界で見て見たいじゃない?
で、東南アジアへ行くとそれっぽい環境に遭遇するたびちょくちょく探してみる。

▲作業イメージ。倒木や石を起こしては元に戻す。この繰り返し。

ジメッとした林床に転がる倒木や大きめの石(地面との間にに程よく隙間があるもの)を起こしてやると見つかります。
バッ!と飛び出してくることはほとんどなく、だいたい何が起きたかわからない様子でかたまっています。
つっつくと逃げ出すかハサミを振り上げて威嚇してきますが。

日本では俗に『アオサソリ』と呼ばれるタイプ。うっすらとスレートブルーが乗っていて綺麗です。

遭遇経験はまだほんの少しですが、やはりポイントは湿気。
「ここぞ!」という環境を見つけても湿度の高い雨季でないとなかなか見つかりません。

乾期でも川の近くなら!と思いがちですがなかなか…。そもそも熱帯雨林において乾季の川辺というのは雨季になると川底に沈む場所、定期的に水洗いされてしまう環境なわけでサソリもタランチュラもムカデもアリも…。移動能力に乏しい虫はあまり豊かではありません。

……こいつら乾季にはまったくと言っていいほど見かけないけどどこに行ってるんだろう。地中に潜ったりしてるんだろうか?不思議です。

▲飼育したくなる気持ちもわかるね。ロマンに溢れたビジュアルしてる。

また、ぐちゃぐちゃな藪のど真ん中よりもむしろ林道沿い、耕作地沿いなど森林のエッジに当たるエリアを好む生物である気がします。
そういうところもちょっとカブト・クワガタっぽいかな。

毒は弱いというけど、それでも刺されれば痛いし人によってはかなり腫れるので気をつけるに越したことなし。ハサミの力が強いのでそっちも注意。
また、熱帯雨林に関わらず熱帯地方では履物にサソリが侵入することがあるので靴を履く前には必ず内部を確認しましょう。他にも踏んづけると別の意味で大変なことになるカエルなんかもよく入り込みます。

▲履物は要チェック!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です