完熟した黄色いゴーヤは甘い?

ここ数日はテレビ番組のロケで沖縄の田畑に出入りしていました(詳細は後日告知します)。
撮影中にゴーヤ(ニガウリ)畑で黄色く完熟したゴーヤを発見。
出荷するには小ぶりすぎて収穫されず放置されていたそうなので畑の方に断ってもらってきました。

「完熟したゴーヤは種子のまわりに赤くて甘いゼリー状の果肉(?)がついていて、昔の子どもたちはそれを口さみしい時に食べていた」という話を何度も聞いていたので、それを確認するチャンスがいよいよ到来です。
ただ、畑のおじさん(五十代半ばくらいかな?)は「そんなもん結局は腐ったゴーヤだば。食べられないことはないけどわざわざ食べることもないだろ。」と失笑。
…おや?これは暗雲が…。

▲キュッと握るだけで簡単に割れる。もう少し放置すると勝手に爆ぜてしまうそうだ。そこを鳥についばませることで種子を散布させるんだろう。

実を割ってみると、聞いていた通り中には真っ赤なモノに覆われたタネが。
普段チャンプルーにしている果肉は痩せこけ、調理時にスプーンで取り除くワタもスカスカ。
さっそくねっとりとした種子をつまんで口に入れる…。
たしかにほんのり、本当にほんの〜り甘い。苦味はなく、ちょっと栗やイモのようなホクホクした香りがある。

▲ちょっと怖いくらい鮮やかなタネ。正確には赤い部分が可食部で、それを取り除くとベージュ色の地味な種子が出てくる。

別にわざわざ食べるようなおいしいものではないが、今のように豊かでない時代には子どもたちが外遊びの合間につまむおやつにはなったのだろう。
内地で言うところのツツジやサルビアの蜜みたいなものか。あっちの方が甘みはもっとはっきりしているが。でもなー。咲いてる花を摘む罪悪感もあるしなー。
その点こちらは廃棄される未来しかないのだから、ゴミの有効活用だと思えばより心穏やかに食せるな。

▲沖縄ではバンシルーと呼ばれるグァバ。完熟直前の色合い。これくらいで収穫して家で追熟するのがいい。でないと鳥やオオコウモリに先を越される。おまえらはモモタマナでも食ってな!

果実といえばバンシルー(グァバ)の実もいただいた。
ゴーヤの後だったのでフルーツとして、デザートとしてのクオリティの高さに圧倒された。
おじさん、またもらいにきます。ゴーヤじゃなくてバンシルーをね。

▲生グァバ美味すぎる。芳しすぎる。でも食べかすをほっとくとあっという間にショウジョウバエがやってくるから要注意。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です