サシガメ撮ったり刺されたり

沖縄へ戻りました。本土はすっかり寒くなってきましたが、沖縄はまだまだ暖かく日中出歩くには半袖でちょうどいいくらいです。
これだけ気温が高いと虫たちもまだ活動的で、住宅地の片隅でも生命の営みを垣間見ることができます。

夜になると公園のコンクリート壁にはダンゴムシやヤスデが這い回り、その中で小さな赤が目を引きます。サシガメです。

▲ヤスデを捕食するオキナワハラアカサシガメ。サシガメ(特に沖縄産のものでは)にとってヤスデは重要な食物。

▲オキナワハラアカサシガメ、背面。シックな美しさを持った小型サシガメです。もっと人気出てもいい虫だ
と思うんだが。


▲やはりヤスデを捕らえたアシマダラアカサシガメの幼虫。本種はヤスデ専食だという。


▲アシマダラアカサシガメの成虫。キレイだがこんなに小さい。個人的にはそこが好き。

サシガメは「刺すカメムシ」。肉食性で、針のような口を獲物の小動物に突き立てて襲います。
また、うっかり指でつまんだりすると防衛のためにこの口で刺してきたりも。要は陸棲のタガメみたいなもんですね。いやタガメが水棲のサシガメなのか?

沖縄の自宅周辺で見られるのはオキナワハラアカサシガメとアシマダラサシガメが主。見かけるたびに決まってヤスデを食っています。
これらは小型でよく見るとキレイでかわいらしいんですが、本土にはこんな大型種もいます。中国や東南アジアを原産とするヨコヅナサシガメです。

▲外来の大型種・ヨコヅナサシガメ。内地では桜などの街路樹に住みついている。この個体はよりによって千駄ヶ谷の街路樹についていた。


▲これからの季節は幼虫のまま越冬する。街路樹のくぼみや樹皮の裏にひしめき合っているのがよく見られる。


▲ヨコヅナサシガメの若齢幼虫。太い吻は迫力があるが、まだ人の指の腹すら貫けない(※手の甲など皮膚の薄い箇所は容易に刺せるので注意)。


▲ヨコヅナサシガメ幼虫の腹。サシガメにはこの手の黒赤カラーパターンが多い。特に腹部が赤いのはサシガメ界の定番カラーではないか。警戒色?

ヨコヅナサシガメも人が暮らすそばにある街路樹や公園の木についていることが多い。よく目立ち、カメムシっぽさも薄いことから子どもが触って刺されることが稀にあるとか。
ハチほどではないけれど、そこそこ痛いしじきに痒くなるので注意されたし。これからの時期は幼虫で集団越冬しちゃうからそんな機会はほとんどないと思うけど。

▲ヨコヅナサシガメに刺された患部。最初はヂガッとジンジンと痛むが、やがて痒みに変わってくる。幼虫は手のひらなど厚い皮膚を刺すことはできないが、成虫は指先でも問答無用で撃ち抜く。大きい分症状も強いので注意。

なお、サシガメ類にも独特のニオイを発するものはあります。不快臭もいれば、果実のような芳香を放つものもいるとか…。
ぜひ試してみたいものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です